投稿日:2020.12.26
協議会とは中小企業再生支援協議会のことで、協議会スキームとは、産業競争力強化法に基づき各都道府県に設置された公的機関である中小企業再生支援協議会を利用した私的整理手続である。
各都道府県の中小企業再生支援協議会へ、経営相談(1次対応)ののち、企業の状況によって企業再生計画策定の支援(2次対応)へ移行する。
2次対応に移行すると、個別支援チームが結成され、協議会以外にも外部の専門家が事業面・財務面の実態調査を実施し、協議会と外部専門家の支援の下で、中小企業が実現可能性のある事業計画を策定し、協議会が金融機関調整を行う。
金融調整の方法には、「リスケジュール」をはじめ「協議会版資本的借入金(協議会版DDS)の活用」、「資本性借入金DDSの活用」、「DES(債務の株式化)の活用」、「直接債権放棄」、「第二会社方式による実質債権放棄」などの手法がある。
事業企画書の策定、全金融機関の調整、合意の終了後、実際に企業が計画に基づき事業改善を行い、定期的にモニタリング会議の開催、進捗状況の確認。また3年間を目途にフォローアップを行う。