再生支援協議会を活用して債務を圧縮。業界大手への株式譲渡に成功
- 業界業種
- 一般廃棄物収集運搬、産業廃棄物収集運搬
- 年商
- 6億円
- 従業員数
- 48人
- 借入金残高
- 3億9千万円
- 経営者バイアス
- 認知的不協和
- 再生ステージ
- ステージⅢ
- 悪化の症状
- 売上依存、原価軽視
- 再生手法
- 債権放棄、株式譲渡
背景・課題
- 赤字に落ち込む年が度々あり、収益力が不安定。
- 企業規模や収益力のわりに借入金額が多く、返済の見通しが立たない。
- 元本据置きの長期リスケ中により、資金調達が出来ない。このため、設備の老朽化が著しく、事業継続性に懸念がある。
再生方針
- 人材を中心とした経営資源を、収益力の見込める事業にシフトする。
- DDSによる金融正常化を目指す。
実行時の事象・ポイント
- 当初、収益事業へ人材シフトすることで自力再生を目標としていたが、実行に時間がかかりすぎて途中で断念せざるを得なかった。
- 代わりに、スポンサーの力を借りた再生に注力することにした。
成果・効果
- 中小企業再生支援協議会の活用により、金融機関債務の圧縮。財務体質が大きく改善した。その上で、他県の同業企業をスポンサーとする株式譲渡を実現した。
- スポンサー企業がノウハウを持つ「引越事業」や「片付け事業」へ新たに参入し、収益力が向上した。
- 最終的に、経営者は引退を決断。経営者保証ガイドラインの適用により、法的整理を回避した。
他の実績をみる
同業大手への株式譲渡により、後継者不在と過剰借入金の問題を抜本的に解消
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業界業種
金属部品製造業
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年商
15億円
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従業員数
28人
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借入金残高
9億5千万円
遅延損害金の債務免除により財務体質が改善。先代社長の負の遺産を断ち、企業継続の基盤を回復
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業界業種
物流業
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年商
1億円
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従業員数
9人
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借入金残高
1億3千万円