海外工場閉鎖とプレパッケージ型民事再生により、国内工場の存続に成功
- 業界業種
- 金属部品製造業
- 年商
- 22億円
- 従業員数
- 73人
- 借入金残高
- 16億円
- 経営者バイアス
- 努力や愛着のサンクコスト、使命感
- 再生ステージ
- ステージⅢ
- 悪化の症状
- 借入依存、コンプラ軽視
- 再生手法
- 不採算事業売却、事業譲渡
背景・課題
- 東北地方と海外工場でプレス加工を行なう。最大時は年商50億を超えたが、中国に進出した工場が現地で競争に負けて注文が激減。
- 粉飾決算を行なっていたため、新規借入は不可能だがリスケが出来ず、資金流出が続いている。
- 東北地方の工場には引き続き注文があるが、粗利率が低く採算的には厳しい状態である。
再生方針
- リスケにより、運転資金を確保。事業継続をはかる。
- 中国の工場は売却する。
- 東北地方の工場は納期の短縮化と不要経費の削減を行なう。
実行時の事象・ポイント
- 中国の工場を売却し、運転資金を強化する予定だったが、その前に東北地方の工場の売上が急減し、計画実行には着手する余裕がなくなった。
- 経営者には強い抵抗があったガ、民事再生に移行するより他に手段がなかった。
成果・効果
- 粉飾決算について金融機関に謝罪し、全金融機関にリスケには応じてもらうことができ、事業継続ができた。
- 東北地方の工場での受注額が急減したため自力再生は困難と判断。同業者のスポンサーを探し、プレパッケージ型民事再生に移行した。
- スポンサーにより、東北地方の工場は存続。経営者は破産は免れることが出来た。
他の実績をみる
会計処理をはじめ社内の数値管理を強化。あわせて指揮命令系統を整備して収益力を改善
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業界業種
金属部品製造業
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年商
49億円
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従業員数
160人
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借入金残高
20億円
同業大手への株式譲渡により、後継者不在と過剰借入金の問題を抜本的に解消
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業界業種
金属部品製造業
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年商
15億円
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従業員数
28人
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借入金残高
9億5千万円