背景・課題
- 資金繰りが厳しい中、金融機関がつなぎ融資に応じなくなったものの、先代社長の代から粉飾決算が行なわれており、リスケにも踏み切れていなかった。
- 顧問税理士主導の粉飾ために、経営実態について社長も把握出来ておらず、改善施策がとれない。
- 数値把握に基づいた経営が出来ていないため、あらゆる点に数値根拠がなかった。
再生方針
- 金融機関には謝罪の上、リスケジュールを申請し、倒産を回避する。
- 管理会計の充実により、経営実態を把握する。
- 少量多品種生産に適した製造体制に改める
実行時の事象・ポイント
- 経費削減には着手できたが、売上が減少し、資金繰り改善が遅れた。
- リスケに加えて、消費税や社会保険料などの多額の延滞に踏み切ることで、多少の資金繰り上の余力を作った。
成果・効果
●金融機関が経営改善計画を承認してリスケ対応に合意したため、当面の倒産を回避できた。
●会計フローを整備した上で、管理会計を設計運用することで 部門ごとの収益力を把握して、管理職の指導に活かすことが出来た。
●指揮命令系統を整備し、生産計画や製造ラインの改善に着手することで収益力回復の基盤が出来た。