第二会社方式により財務状況を改善。 新業態への転換を果たす
- 業界業種
- 水産物卸売業、水産物小売業
- 年商
- 14億円
- 従業員数
- 35人
- 借入金残高
- 4億円
- 経営者バイアス
- 努力や愛着のサンクコスト
- 再生ステージ
- ステージⅢ
- 悪化の症状
- 売上依存、低生産性
- 再生手法
- 第二会社方式、債権放棄、資金借入
背景・課題
- 主要顧客である小規模飲食店の経営不振や廃業が多く、顧客数の減少と売上低下が著しい。
- 借入金が大きく、負担になっている。
- 事業が大きかった時代の本社社屋やOAシステム、配送センターなど過大な設備があり、維持負担が大きい。
- 新たな顧客開拓が不可欠だが、高付加価値である商品の魅力を伝えることが出来ていない。
再生方針
- 自身(長男)の会社の収益力が改善するまで、リスケ状態を継続する。
- 不採算店舗の撤退により、収益力改善とあわせ、人材を育成する余力を生みだす。
- 自身(長男)の会社の収益力改善が見込めた段階で、卸売事業の譲渡を受け、一つの会社に吸収する。
実行時の事象・ポイント
- 自身(長男)の会社は、毎年、年末資金の調達が不可欠であった為、経営改善計画の再策定により、金融機関と調整した。
成果・効果
- 経営改善計画の再策定により、リスケ中だが、毎年の年末資金を借入することが出来た。
- 不採算店の整理と、新規出店した新業態店の成功により、数年後には業績が改善。父の会社の事業を引受けた。
- 店舗数整理により、人材育成に着手することが出来た。
- 父の会社は債務不履行となり、父に連帯保証責任が生じたが、予め金融機関と調整したことで、破産等は免れ、担保提供していた自宅にも住み続けることが出来た。
他の実績をみる
工場差押えの状態から、各債権者との債務免除の合意をとりつけ、会社存続を実現
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業界業種
食品製造業
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年商
2億円
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従業員数
19人
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借入金残高
2億2千万円
リスケにより危機を回避。バイヤーニーズに沿ったキャンペーンと粘り強い交渉で黒字化を達成
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業界業種
水産物卸売業
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年商
3億円
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従業員数
4人
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借入金残高
1億3千万円