背景・課題
- 70室ほどの中堅温泉旅館だが、顧客離れから業績不振が長く続いている。
- 集客力低下にもかかわらず、旅行代理店手数料が負担となっており、新たなチャネルへの切替えも課題である。
- 長期リスケ中で資金調達が出来ず、設備老朽化が著しい。客室の回転率は低いが、そもそも客室として提供出来ないものも存在する。
再生方針
- 既存代理店からOTAによる集客へ切り替える。
- 集客力の回復が見込めた段階で、設備修繕のための資金調達を検討する。
実行時の事象・ポイント
- 既存代理店から段階的にOTAに代理店を切り替えていく。現社長はITに詳しくないので、長男との連携を深めた。その結果、長男へ経営の実権を移譲することになった。
- タイムセールなどの販促への参加、宿泊プランの見直しにより、OTAの機能を活用する。
成果・効果
●長男へ経営の実権を移譲(ただし連帯保証責任は現社長が負うこととした)。これにより、集客方法の改善がスピードアップした。客室回転率は30%から50%台まで回復した。
●その約3年後に、経営改善計画を策定し、客室修繕のための資金を調達。リスケ継続中だったが、駐車場を担保供与することで資金調達が可能となった。