投稿日:2020.12.26

実態債務超過解消年数

実態債務超過解消年数とは、安全性を確認する指標である。
貸借対照表から実際は資産価値を持たない資産を減算して計算しなおした実情の貸借対照表を「実態貸借対照表」と言い、その実態貸借対照表から算出した場合、債務超過になっている場合がある。このことを「実態債務超過(実質債務超過)」という。
その実態債務超過の金額を使って導きだすもので、債務超過消却年を「実態債務超過解消年数」という。
【資産価値を持たない資産とは】
・回収が見込めない売掛金
・死蔵在庫
・簿価より時価等の本来の価値に直した固定資産(土地、建物、什器備品など)
・現状の価値に合わせた権利(ゴルフ権など)
計算式
実態債務超過解消年数=実態債務超過÷経常利益
※ただし、分母はFCFを用いる場合など様々なケースがある。