投稿日:2020.12.26
金融検査マニュアルとは、金融庁が金融機関を検査する際の用いたマニュアルの俗称である。現在は廃止してるが、その影響は強い。
金融庁が金融機関の検査を始めた背景として、バブル経済の崩壊により金融機関が資金融資していた企業の経営が悪化。借入金を返済できない企業が多くなり金融機関の経営も悪化した。このような事態を受け、金融庁は、金融機関が巨額の不良債権を抱え経営破綻するような事態を未然に防ぎ、金融機関の健全な経営を確保するため金融庁が定期的な検査を行うこととなった。その際の金融機関の状況をチェックするための指標となるものが「金融検査マニュアル」である。
安全性、収益性などの業績が芳しくない企業への貸出は、金融機関にとってリスクが高くなり企業に対する貸ししぶり、貸しはがしの要因になったとも言われる。次第に他の経済的不都合が発生し始めたため、2019年12月に金融検査マニュアルは正式に廃止となっている。