著書『大廃業時代を生き抜く!家族と会社を守るための8つのメソッドと1つの原則』の出版

投稿日: 2021.04.02

生井 勲

生井 勲

2021年4月9日、㈱まんがびとより著書を出版しました。『大廃業時代を生き抜く!家族と会社を守るための8つのメソッドと1つの原則』です。

これは、昨年秋頃、まんがびと社の平田社長よりお誘いいただいたのをきっかけに、丁度その頃にセミナーで話をしていた内容を中心に著作としてまとめたものです。

私がこれまで事業再生コンサルタントとして支援した企業の中には、首尾よく経営状態が改善した会社もあるし、第三者に売却した会社もあります。力及ばず営業を停止し、倒産した会社もあります。本書は、こうした大転換を遂げることになった企業を見るなかで、一体どうしたらこうした激変を乗り越えて行くことが出来るのか、その一つのアイデアを提示したものになります。

本書の冒頭に掲出した「大廃業時代の足音」は目前に迫り、もはやそれを回避することは出来ないでしょう。バブル崩壊以降、厳しい状況が続いていた日本経済はもはや活動を停止しつつあるかに見えます。2020年の新コロナ禍はそれを加速する結果をもたらすことは、恐らく間違いありません。多くの就労者、就職を希望する学生はもちろん、経営者とその家族にとっても冷たい時代はもう始まっていると言って良いでしょう。

ですが、こうした冷たい時代に対抗することは出来ないのでしょうか。生き延びていく手段はないのでしょうか。

第1章から第3章までは、「大廃業時代」と呼ばれる現在の中小企業及びその経営者の状況をレポートしたものです。とくに第2章は重要で、一体どのような会社が最悪の事態を迎えてしまうのか、その傾向が分析してあるからです。ここで抽出した傾向をいかに克服するかが本書の重要なテーマとなっています。

続いて第4章から第11章までの8章は、「大廃業時代」を生き抜くための8つのポイントについて事例を挙げながら分かりやすく詳述しています。ここでは同時に、コンサルティングの現場で実際に用いてきたチェックシートを提示しています。

最後に第12章と第13章は、厳しい経営環境を生き抜いていくために必要となる発想の転換について記述しています。この転換は第2章で提示した問題の解決となるもので、本書の本質的な部分をなしています。

本書は、厳しい時代を生き抜くための一つのアイデア、叩き台に過ぎません。しかし、経営者自身がこうしたアイデアについて繰り返し考え、問い直していく中でより良い経営が実現されるものと思っています。

とくに、私が本書で主張する最も本質的な部分とは、たとえどれほど厳しい時代であっても、何よりも自分を大切にすること、つまり人生の目的を達成するための経営理念を持つことです。冷たい時代を生き抜くためにはもちろんのこと、明るい未来を作るためには、これが最も大切なことです。どんな時代であれ、誰ひとり犠牲になることはありません。いや、そんな馬鹿げたことは絶対に許されない。未来のために生きることが、ひとり一人には約束されているからです。

是非、お時間を作っていただき、本書のアイデアをご覧頂ければと思います。

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この記事を書いた人

生井 勲

生井 勲Namai Isao

株式会社ポールロードカンパニー 代表取締役
エグゼクティブコンサルタント

1969年10月生。神奈川県出身の中小企業診断士。神奈川県中小企業診断協会、日本ターンアラウンド・マネジメント協会に所属。 学習塾チェーン、教育系フランチャイズ企業、大手運送グループにて、店舗運営やBPO事業の運営管理、経営企画など広範な職掌に従事した後、事業再生コンサルタントとして独立した。 独立後は、事業再生支援や再成長支援、M&Aアドバイザリーなど、苦境に陥った地域の老舗企業・有名企業を対象に、幾多の困難なプロジェクトに携わってきた。 こうした経験を元に、2019年に「ポールロード式再生メソッド」を開発して株式会社ポールロードカンパニーを設立、代表取締役に就任。現在は、同社の経営にあたるとともに、リードコンサルタントとして活動している。

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