後継社長のもと営業戦略を転換。また、サービスの充実や標準化により収益力を改善
- 業界業種
- 自動車用品販売業
- 年商
- 1億円
- 従業員数
- 4人
- 借入金残高
- 4千万円
- 経営者バイアス
- 努力や愛着のサンクコスト
- 再生ステージ
- ステージⅢ
- 悪化の症状
- 売上依存
- 再生手法
- 営業戦略再構築
背景・課題
- 近隣に工業地帯と住宅地が控え、どちらをターゲットとする戦略を展開するかで、社長である父と息子が対立していた。
- 現状では、工業地帯の法人顧客がメインだが粗利率は低い。このため、社長は住宅地の一般顧客に対して中古品を販売することで粗利を稼ぐことを進めていた。
- 過去の事業失敗から多額のの借入金が残っており、長期リスケ中だった。
再生方針
- 息子の考える法人顧客中心の営業戦略へと転換する。
- サービスの標準化と見える化を行なう。
実行時の事象・ポイント
- 息子は法人営業中心の会社再建を望んでいたが、社長は一般顧客にシフトすべきと考えていた。社長が急死したことで、営業方針が固まり経営資源が集中できた。
- 生命保険金の入金により、資金繰りが早期に改善した。
成果・効果
- 法人顧客に対するサービスの充実と標準化、ならびにメーカーと連動しての値上げを実施した。これにより、収益力が改善した。
- 父親の生命保険が入金したことにより、財務体質が健全化した。
- 上の2点の結果を踏まえて、経営改善計画を再策定。金融正常化に踏み切ることが出来た。
他の実績をみる
過剰債務のため存続困難な状況から一部事業を譲渡。経営者親族を含む雇用継続に成功
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業界業種
中古自動車販売業、自動車整備業
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年商
7億5千万円
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従業員数
18人
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借入金残高
9億円