再生支援協議会による将来のBS改善を見据えて、PL改善に着手。不採算店退店や販管費圧縮を行なう

業界業種
スクール事業
年商
10億円
従業員数
84人
借入金残高
8億5千万円
経営者バイアス
認知的不協和
再生ステージ
ステージⅢ
悪化の症状
売上依存、資産肥大
再生手法
リスケジュール、営業戦略再構築、コスト削減

背景・課題

  • 直営12店舗+代理店2店舗のスクールを展開する地元の老舗企業である。15億円以上あった売上が少子高齢化の影響で減少。
  • 先代社長(父親)の代に行なった事業用不動産の購入のための借入金が負担となっている。
  • 近年は売上減少の影響で営業損失が続いている。

再生方針

  • 借入金が過大であるため、将来的には債権放棄ないしDDSなどによるBS改善に着手したい。
  • このため、当面はリスケジュールにより収益力回復を目指す。
  • 収益力改善のため、大幅な経費削減を実施する。
  • 収益力改善のため、不採算店舗を洗い出し退店する。 
  • ホームページを中心にしたデジタルマーケティングを導入する。

実行時の事象・ポイント

  • 販管費削減にはすぐに着手でき、営業損失を解消することが出来た。
  • その一方で、不採算店の整理が遅れ、経常黒字化までは時間がかかった。

成果・効果

  • 中小企業再生支援協議会に持ち込み、将来のBS改善に備えた上でリスケジュールを行なった。
  • 店舗の駐車場などを含め、販管費の1割近い削減を行ない、営業損失を改善した。
  • 生徒募集のホームページを改修。有料広告を含む宣伝により集客をはじめた。
  • 不採算店舗を整理し、収益力を改善した。

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再生支援協議会を活用して債務を圧縮。業界大手への株式譲渡に成功

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