●通販を中心とした婦人服の企画製造を行うアパレル事業者だが、初対面の時点で、半数近くの金融機関債務が期限の利益を喪失。自宅も競売にかけられていた。
●ただし、事業の収益力は回復の途上にあり、金融費用を除けばかなりの収益が見込める状況であった。
●社長は高齢で事業意欲は強かったが、判断力には限界があった。
●社長の自宅の所有権を親族に買い戻して貰うことを優先事項とした。
●その上で、資金を作り、第二会社への移行を目指す。
●社長の現会社への強い執着心、高齢により劣化した判断力などがネックとなって、第二会社への移行プランは思ったように進まなかった。
●また、自宅の親族により買い戻しも、社長本人が金融機関担当者と直接折衝したことから頓挫した。
●為替レートが円安に振れ、仕入れ債務が大きくなり、会社の存続を断念せざるを得なくなったが、第三者スポンサーの力を借りて、破産後の仕入れ債務を引き受ける第二会社を設立。事業を存続させた。
●ただし、社長の自宅は守れなかった。